明日が試験だけど、今からどうテキストを読んでいけば良いのかわからない…そんなときはありませんか?
一夜漬けをする際に取り組むべき方法をご紹介します。
一夜漬けのポイント
一夜漬けをする際に大事なことは
- 出題の傾向が一定か
- 解答の再現がしやすいか
の2点です。一夜漬けをする前にこの2点を確認しましょう。
出題の傾向:過去問を活用しよう
出題の傾向を把握することで、一夜漬けの効率を上げることができます。
そのために必要なのは、何をおいても過去問です。過去問はその試験の傾向、つまり頻繁に問われる問題が詰まっています。試験に合格するためには(少なくとも一夜漬けの場合は)、全ての問題が解けるようになる必要はありません。頻出問題さえ解けるようになれば良いのです。
そのためには、一夜漬けをする予定がある人、そうでなくとも試験を受ける予定のある人なら必ず、
- インターネット上での検索
- 過去問題集の購入
- 知人からの入手
などの手段を用いて過去問を用意しましょう。
試験にもよりますが少なくとも3年分、できれば5年分ほど過去問を入手できると、試験突破の可能性が上がるはずです。
解答の再現しやすさ:解答形式ごとに戦略を練る
解答の再現しやすさとは、すなわち解答形式がマークシートか、語句記述か、論述形式かということです。
この中で当然解答しやすいのはマークシートです。マークシート形式の問題は過去問上でも類題が見つけやすいこともあり、最も一夜漬けの効果が出やすい形式となっています。
次に解答しやすいのは語句記述、つまり問に対して単語などを解答するパターンです。この手の問題は教科書の穴埋めなどの形式で出題されることが多いので、教科書の太字などを見に行く必要があります。
最も解答しにくいのは論述形式でしょう。正直、論述形式で一夜漬けはハードルが高いです。一夜漬けで対応することは難しく、基本的には普段の学習なり授業なりで身についたものが無ければ合格は難しいでしょう。とはいえ試験前日まで勉強できていないなら、一夜漬けしないよりした方が良いのは間違いありません。
一夜漬けの方法
過去問が入手できた場合
暗記系科目の場合
過去問がある場合は、まず過去問を開きましょう。そして以下のサイクルを回します。
- 問題を読む。
- ぱっと見で分からなければ教科書から答えを探す。
- 見つけたら教科書の該当部分の段落に印を付ける。過去問の答えを見て、見つけた場所が正しいことを確認する。
- 見つからなければ、仕方ないので過去問の答えを読む。
- 次の問題へ
大事なことは、2.と3.を素早く行うことです。教科書は、問題文に直接繋がらないところは基本的に読まなくて構いません。目次などを参考にして、問題と対応している部分だけを素早く見つけて印を付けましょう。
3.で印を付けるのは、翌日の朝起きてから試験までに見返すためです。これにより、試験までに少なくとも2回、問われる内容を学ぶことができます。
先に教科書を読むのではなく過去問から始めるのは、無駄な時間を減らすためです。
人間は、目的意識があるときの方が集中できます。問われるか問われないか分からない内容をなんとなく読むより、問われたことがある内容だと分かっているときの方が、効率よく頭に入れることができるのです。
しかし、よく分かっていない過去問を問題から始めるのは辛いと思います。しかしそこは耐えて、まず1年やってください。そうすると、2年目は少し分かる内容が増えていることでしょう。そして3年目、4年目は教科書を読まなくても分かる問題が増えてきているはずです。分かる問題はとばしても構いませんから、どんどん素早く過去問を回すことができるようになるでしょう。
そして過去問を回し終わったら、そのタイミングで眠りにつきましょう。
翌朝目覚めたら、教科書の印がついた部分を読みます。できればどんな問題のときに印をつけたかも思い出せると良いでしょう。怪しい部分は、時間の許す限り何度も読み返しましょう。
ここまで出来れば、試験で合格くらいはできるはずです。
数学などの場合
数学などの教科は、いわゆる論述的な要素がある上に、教科書を読んだからといって解答できるような内容ではない場合が多いでしょう。
その場合は、
- 問題を読む
- 解答を見て、使われている公式などの道具・発想を知る。
- それが、なぜその問題に対して使われたのかを考える。
- 2.の公式と、3.の理由をメモしておく
- 次の問題へ
のようなフローで回すと良いです。
そして公式などは必ず正確に覚えられるよう、別途時間を割きましょう。
過去問が無い場合
過去問が無い場合は、問題集などで代用して上記と同じ事を行いましょう。
精度・効率は落ちますが、やらないよりかはマシです。
一夜漬けは、できればしない方が良い
とはいえ、できることなら一夜漬けはしない方が良いでしょう。
自分自身の力になりませんし、結果が出せるかどうかも運頼りな面があります。
一夜漬けは最終手段とし、普段から勉強をする習慣をつけるようにしましょう。
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